月草茶ばなし

何でもないことを、お茶の時間に楽しめるように、作家未満の物書きが綴ります。

2021-01-01から1年間の記事一覧

当たるも八卦当たらぬも八卦、というスタイル

占いが好きである。 その結果により人生を左右させたり、恋人と結婚できるかとか、前世からの荷物があるからなどということではなく、「昔の人が必死に未来を探ろうとした」という確固たる事実が好きで、その延長上の「少しだけそうかもしれないよね」という…

白と黒のように真逆な心が、物語を生んでいる

信じるよりも、疑う方が容易い世の中だ。 仕事に向かい、すべてを肯定するわけではなくて疑いを持って生きている。 (これは本当に最適解?これは合理的?効率的な仕事なの?必要なことなの?この人は本当にこう思っている? この人は何に怒っている? この…

当事者ではなく、あえての傍観者としての日記

テレワークが進んでいる。 人と人を引き剥がす感染症によって、時代が恐ろしいまでに変革を余儀なくされている。 一番苦しいのは、「人に近づかないように」と気を使う自分自身だ。 数分間のごみ捨ての時、すれ違う時、まだワクチン接種ができていない私は2…

「まだ死にたくない」と、物書きの自分が叫んでいた。

文章は困ったもので、しばらく書かないと暴走を始める。 雨水の溜まったタンクの口を一気に開いてしまう様に、ドバドバドバ、とんでもない勢いで、文字の中に気持ちが溢れかえってしまう。 しかし、最近はご時世のためか、どうしても文章に影が差す。 洗練さ…

再び立ち上がる力が欲しい。いつだって。

ここ数日、「とても疲れた」と感じている。 ゼィゼィと浅い呼吸で座り込んでしまって、体が言うことを聞いてくれない。 心が、休みを受け取ってくれない。 体も心も、曇り空だ。 けど、人間は生まれた以上、生きるしかない。 心宥め、体をいたわり、「さて行…

五感を、取り戻す日々

「どんな写真が撮れるかな」と、空ばかりに目を向けていた。 しかし、ふと足元を見ると、そこには可愛らしいドクダミの花。 花びらの白がまぶしく、土の茶色と深い緑に紛れ、なお輝く花。 カメラの技術が乏しい私は、フォーカスすることなく、そのままその場…

世界がきれいに見えたから

「エッセイが苦手である」 一番印象に残っているエッセイの、一行目に書かれていた言葉を思い出す。 そのエッセイは素晴らしかった。 日々の中で泡のように浮き上がる、何でもない、けれど、とても色鮮やかな出来事や。 旅先で出会った光景、その空気、心を…